2学期終業式を行いました。
<学校長式辞>
今年も残すところ、あと10日となりました。
平成30年を振り返って、今年はみなさんにとって、どのような1年だったでしょうか。
先日、今年の世相を表した漢字一文字が、清水寺で発表されました。
「災(わざわい)」という字です。
地震や大雨、台風、猛暑など、日本各地で大規模な自然災害が多く発生したことから選ばれました。
では、私が「阿南工業・阿南光高校の今年1年を表す漢字一文字」を考えてみました。
「挑(いどむ)」挑戦の「挑」です。
「新しいことや困難なことに立ち向かう」
という意味です。
今年の本校には、阿南工業高校の良き伝統を阿南光高校へと引き継ぎ、発展させるという大変重大な使命があります。その実現のために、学校として様々な事に「挑んだ1年」でありました。例年と同じ事をしていては、さらなる発展がないと思い、良いと思ったことは積極的に取り入れてきました。
その代表例としては、文化祭や体育祭、オープンスクール、台湾の高校との交流など学校行事です。また、それ以外にも様々な教育活動に、例年とは違った「新たな取り組み」に挑戦しました。
生徒の皆さんも、これらの学校行事をはじめ、自分自身の目標に向かって積極的に取り組んでいました。
特に3年生の皆さんは、就職や進学で自分の未来に挑戦しました。また、様々な場面で「阿南工業高校の最後の3年生」として、リーダーシップを発揮してくれました。
2年生の皆さんは、「阿南工業高校の最後の2年生」として、3年生が引退した後の部活動や、将来の進路を見据えたインターンシップ、そしてインターンシップ報告会などに挑戦しました。
1年生の皆さんは、日々の学習活動や部活動等の様々なことに「阿南光高校の一期生」としての自覚をもって挑戦しました。
このように、生徒の皆さんも、学校も、ともに「挑戦」した1年でありました。
その成果として、生徒の皆さんが生き生きと前向きに取り組んでいる場面が多くみられるようになり、阿南工業・阿南光高校がますます良い方向に向かっていると実感しています。
3学期にはその集大成として、阿南工業高校の「閉校式」や3年生を送る「卒業式」など、大切な行事があります。これらの行事に、生徒の皆さんと先生方が一丸となって取り組み、「阿南工業高校の有終の美」を飾り、そして「阿南光高校の発展」につなげて欲しいと思います。
「一年の計は元旦にあり」とよく言われます。これは、一年の計画は年始である元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てることが大切だという言い伝えです。
生徒の皆さんには、この一年を振り返り、反省すべき事は反省し、来年への決意を新たにし、新しいことに果敢に挑戦する気持ちで「目標」を立て、そして「実行」に移して欲しいと思います。
新しい年が生徒の皆さんにとって、さらなる「飛躍の年」となることを期待しています。